百蜜日記

ミツバチの冬じたく

北軽井沢ではざんざんと落ち葉が降り、長い冬に向け急ぎ足で装いを変えています。肌寒い日も多くなり、朝晩では氷点下に冷え込むことも。クローゼットの奥からダウンコートを引っ張り出し、薪ストーブのぬくもりが身に沁みるようになりました。

そんな中、ミツバチたちは一体どうしているのでしょう?

元気の秘「蜜」

冬の朝、冷え込むとあったかいおふとんから出るのがツラくなりますよね?多くの虫たちは寒い冬、あたたかい土の中や木の幹の中に身を潜めて出てきません。自分たちの体温を調整することが出来ないため、卵や幼虫など様々な形で冬眠して寒さを凌ぐのです。しかし、ミツバチは冬も眠りません。

ミツバチは冬が近くなると産卵を止め、餌を消費するだけのオス蜂を追い出し、群の中のミツバチの数を減らします。これも大切な蓄えである蜂蜜の減りを抑えるため。蜜を出す花が少なくなる冬、蜂蜜は大変に貴重なものとなります。

そして巣箱の真ん中でミツバチ同士身を寄せ合って、熱を逃がさないようにひとかたまりに集まります。更にはねを動かすための筋肉をふるわせて熱を発生させ、巣箱の中の温度をあたたかく保ちます。これはとてもエネルギーを必要とし、疲労するお仕事。その疲労を回復させるためにも、蜂蜜という栄養たっぷりの食事が不可欠になります。

冬の季節に蜂蜜は採れないため、養蜂家によっては砂糖水を餌として与えることもあります。しかし、わたしたちは砂糖水を与えません。蜂蜜には人間の母乳と同じ、微量なミネラルや栄養素が豊富に含まれるため、ミツバチの心身を強くする力があるはず。病気や害虫、外敵と戦い打ち勝とうとする力、つまり「生きる力」が湧いてくるような気がするのです。

そう考え、私たちはミツバチが自ら集めた蜂蜜を確保しておいて、それを餌にして越冬させます。元気に生き生きと、次の春を迎えることができるように。

トレンドのダウンをまとって

また、なるべくミツバチに負担をかけないように、暖かい越冬地にお引越しさせます。さらに今年は、ダウンジャケットさながら断熱材を巣箱の隙間に入れたり、米袋で覆ったり。巣箱の外側も段ボールで囲みます。こうして、空気の層を何重にも作って外気の影響を受けにくくし、巣箱の中の温度をなるべく一定に保てるようにします。これはまさに、人が寒い冬に重ね着をするのと同じ考え方。それもそのはず、ミツバチの巣箱はひとつのカラダとしての仕組みを持っているんですから。今年は、ポカポカあたたかなビニールハウス内での越冬にもチャレンジ。

2回目の越冬、ここをどう乗り越えるかで春からのミツバチの勢いが左右されます。万全の越冬体制が整いました。さあミツバチたちは無事、冬を越せるでしょうか?今年はどんな冬になるのかな。みなさまも、万全の冬支度を!

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